初心者の嫁を教えているといろんな気付きがあるものです。
嫁もある程度研究しているそうですが、ボールって最後までしっかりよく見た方がイイの?と聞かれました。
ボールを最後まで良く見ろ!一昔前のレッスンでは定番の文句でしたが、今でもこの理論は変わらないのでしょうか?
ボールをよく見る
ボールを見る派?見ない派?
まずボールを最後まで良く見ろというとヘッドアップするという理論が有ります。
クォーター理論でお馴染みの桑田泉さんはこの考えで、ボールを見ようとするから飛んで行くボールを追ってしまう。
目線はボールを見るのではなく、ぼんやりとボールの当たりを眺めておけばイイ。
ボールを見ることよりも大事な事は、インパクト後にしっかりと前傾姿勢が保たれ、ボールの後ろに頭が残っている状態。
いわゆるビハインド・ザ・ボールという姿勢ですね。
なので、ボールをよく見るんじゃなく、しっかりと前傾をキープすることが大事。
でも中にはボールを見ようとするから、無理な姿勢になりスイング軸が崩れる!という人もいます。
そんな人がよく引き合いに出すのが、アニカ・ソレンスタム。
アニカ・ソレンスタムのマネをすると
LPGAツアー通算72勝、メジャータイトル10勝というまさに女子プロゴルフ界の頂点を極めた女王ですが、アニカ・ソレンスタムのスイングの特徴といえばルックアップ。
ボールなんか全く見てないんじゃないじゃね?と思うくらいフォロースルーと同時に顔がボールを追いかけます。
確かに彼女のスイングを見ていると、ボールがおいてある位置なんか見る必要はないと思ってしまいます。
しかし!それ凄く危険です。
私の上司がどこかのレッスン書を読んで影響されたらしいんですが、その理論ではボールを見ようとするからスイングが崩れるという理論。
その理論をしっかりと頭に叩き込めばイイんですが、大抵のアマチュアは表面だけ見て真似しようとします。
自分なりに解釈し、アニカのようにルックアップするスイングを心がけたところ、ボロボロにスイングは崩れてしまったらしいです。
私も一昔まえにルックアップの方がイイのかな?と思って試してみましたが、全くまともに当たらなくなった経験があります。
なぜアニカのマネをしてはいけないか?
実はアニカもルックアップしているように見えますが、連続写真を見ると、しっかりとインパクト時には目線はボール位置にあるんですね。
確かに他の選手よりも顔が上がるのは早いんですが、目線が動くのはボールが当たってから。
コレをアマチュアが真似しようとすると、当たる前に目線が飛球線方向に飛んでいってしまうんです。
だからトップやダフリが止まらなくなり、スイングが乱れてしまうのです。
ボールを見る派でも見ない派でもイイんですが、適当にスイング理論を自分なりに解釈して、思い込まない事が大事なんでしょうね。