全米女子オープンは、日本の野村敏京(のむらはるきょう)がスコアを伸ばし4位に浮上。
渡辺彩香は、1オーバーで29位。予選通過となったようです。
これで女子プロゴルフのオリンピック候補争いは、ほぼ野村敏京と渡辺彩香の2人に絞られて来たと言えるでしょう。
リオ五輪
渡辺彩香は?
女子プロゴルフ界ではツアー屈指の飛ばし屋と呼ばれる渡辺彩香。
身長172cmという日本の女子では長身の身体から繰り出されるドライバーショットは、彼女の大きな魅力です。
彼女は以前からリオオリンピック出場に前向きな姿勢を見せていましたが、アメリカツアーの結果が優先されるため、今回の予選通過でかなり五輪に近づきました。
彼女のような豪快なプレーであればきっと五輪でも好成績を残せるはずですので、大いに期待したい。
ですが、世界は広い。
先日来日したレクシー・トンプソンと渡辺彩香は、「ワールドレディスサロンパス杯」で壮絶な優勝争いを繰り広げました。
結果としてはレクシー・トンプソンの一人旅となりましたが、驚愕だったのはその距離の差。
最終日、最終組で回ったのはレクシー・トンプソン、渡辺彩香、イ・ボミ。
イ・ボミも日本では飛ぶ方ですが、ドライバーだけの飛距離は渡辺彩香よりかなり後ろ。
そんな渡辺彩香よりもレクシー・トンプソンは遥か前まで飛んでいましたので、距離だけ見れば男子プロレベル。
そんな選手が世界にはゴロゴロいるんですから、日本の選手が海外で活躍するのは相当大変なんでしょう。
リオ五輪の対応は?
しかし世界の男子トッププロが次々とリオ五輪の出場を見送る中、女子プロゴルフ界ではあまり不参加の声は聞きません。
野村敏京も渡辺彩香もむしろ五輪に前向きな姿勢を見せていますので、オリンピックに対する男子プロ、女子プロの差は明確に出ているようです。
女子プロゴルフは、やはりまだまだマイナーな競技という思いがあるのかもしれません。
昨年から世のオジサンの間ではアイドル的存在になっているイ・ボミですが、ゴルフをやらない一般の世代まで浸透している訳ではない。
以前宮里藍が女子プロゴルフブームを巻き起こしましたが、それも下火になり、最近では女子プロゴルフがメディアに露出する機会は減っています。
五輪というビッグイベントを利用して、また女子プロゴルフが盛り上がるのであれば?!という思いが彼女たちを参加へと突き動かしているのかもしれません。