全英オープンはフィル・ミケルソンとの死闘を制し、ヘンリック・ステンソンがメジャー初優勝。
最終日はミケルソンがマークしたスコアと同じ63。
最終日にこれだけの爆発をされたら誰もついていけない。
40代のミケルソンが3打差まで食らいついたのは賞賛に値します。
ヘンリック・ステンソンとは?
もう40歳
実はそのヘンリック・ステンソンも40歳になった。
ジョーダン・スピースやジェイソン・デイ、ロリー・マキロイ、リッキー・ファウラーなど世界ランキングの中心は20代ゴルファーに席巻されつつある中、今回の全英オープンは40代ゴルファーがトップ争いすることになった。
ゴルフは若さによる体力だけではない。
年齢を重ねることによる技術力の向上と、何よりも若い人にはない経験値の差が、今回は物を言った結果になったようです。
しかし今回の全英オープンは、ステンソンとミケルソンの二人だけが全く違うコースでプレーしているほど次元が違っていた。
トータルスコアは、ステンソンが20アンダー、ミケルソンが17アンダーに対して、3位のJ.B.ホームズは6アンダー。なんとトップから14打差もついているのである。
40代の経験が活きたとはいえ、2人だけ完全にゾーンに入っていたとしか言いようが無い。
今年のメジャー
40歳のステンソンはメジャー初優勝。
マスターズはダニー・ウィレット、全英オープンはダスティン・ジョンソンと今年のメジャーは全て初優勝がタイトルを奪った。
賞金ランキングトップのジェイソン・デイやジョーダン・スピースがメジャーに勝てないほど、全体のレベルが上がっているのだろうか。
以前はタイガー・ウッズ一人が飛び抜けた実力を発揮していたが、今は大混戦の時代に入ってきているようだ。
これは道具の進化によるところも大きいのだろう。
誰が打っても飛ぶドライバーに飛ぶボールのおかげで、大きな飛距離の差がつかないようになってきている。
一昔前はタイガー・ウッズだけが別次元の飛距離を保っていたし、日本ではジャンボ尾崎だけが別次元だった。
しかし今はほとんどの選手が飛ばし屋。
体格に劣る日本人がメジャーでタイトルを取るためには、松山英樹のような体格のゴルファーがもっと数多く出てこないと厳しいだろう。
ちなみに日本人トップは池田勇太の72位。トップとは26打差。
メジャーはまだまだ遠いのか、と痛感させられた今年の全英オープンだった。